2026年6月3日水曜日

AI時代の中小企業診断/インフレ下での価格転嫁交渉

■概況

 従来の「下請法(下請代金支払遅延等防止法)」が抜本的に改正され、取適法が令和8年(2026年)1月1日より施行 されました。経済産業省(中小企業庁)挙げて中小企業の価格転嫁を推進しており、役立つサイトやマニュアルが整備されています。

■対応方法

損益計算書を数年横に並べ、各費目が売上高に占める割合を算出し、横並びで比較した時に、材料費及び外注費が増加している場合は、価格転嫁が進んでいないと考えます。
原価計算により目標価格を設定し、取引先がそのまま稟議に使える資料を準備して、最も交渉成立しやすいと思われる取引先で先例とひな形を作り、展開していくことが肝要です。

1.原価計算

■「儲かる経営 キヅク君」(中小機構)
https://kakakutenka.smrj.go.jp/moukaru/index.html
利益を得るための売上高をシミュレーションできるサイト

■業界別の自助努力(製本業)
・東京都製本業組案(簡易原価計算シートなど非常に実用的)
  https://tokyo-seihon.or.jp/tomembers/format/

製造業の原価計算は以下のように考える必要があります。

見積価格 = 材料費 + 外注費 + 労務費 + 機械稼働費 + 案件固定費 + プレミアム + 利益

材料費:使用量×単価+ロス
外注費:実績単価
労務費:標準時間(熟練者と新人の平均)×時間単価
機械稼働費:減価償却費、メンテナンス費、修繕費、電力費等を含め時間単金化
案件固定費:初回費用・打合せ・準備・出荷等
プレミアム:特急・難加工
利益:目標利益率

2.交渉材料

■価格交渉・転嫁の支援ツール(中小企業庁)https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/shien_tool.html

【改訂版】中小企業・小規模事業者の価格交渉ハンドブック等

■受託適正取引等推進のためのガイドライン(取引適正化ガイドライン) (中小企業庁)

業界別のガイドライン
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/guideline.html

■業界別の自助努力(製本業)
・全日本製本工業組合連合会 (依頼文書、価格上昇要因)
  https://zenkoku-seihon.or.jp/news/1375/











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