ここ数カ月、特に2026年1月後半から顕著になった「SaaSの死(Death of SaaS)」と呼ばれる現象と、それに伴う日米のソフトウェア銘柄の下落について、時系列でまとめました。
この下落の根底にあるのは、「AIがSaaSを補完する(成長させる)」という期待が、「AIが既存SaaSを代替・破壊する」という恐怖に変わったことにあります。
■ 日米ソフトウェア銘柄下落の時系列(2025年後半〜2026年現在)
1. 【2025年後半】期待から疑念へ(前兆期)
米国: 大手SaaS銘柄(Salesforce, Microsoft等)がAI機能を実装するも、期待されたほど収益に貢献せず、**「AIは単なるコストアップ要因ではないか」**との疑念が浮上。
日本: 米国の流れを汲みつつも、国内のDX需要に支えられ、Sansanやマネーフォワードなどは堅調を維持。しかし、バリュエーションの高さが意識され始める。
2. 【2026年1月】「SaaSの死」の爆発(暴落期)
1月12日: 米Anthropic社がAI自律エージェント**「Claude Cowork」**を発表。
衝撃: 「アプリを操作する人間」がいらなくなり、「AIが直接タスクを完結」するモデルが提示され、従来の「UI(画面)を提供して課金する」SaaSモデルの終焉が叫ばれる。
1月下旬: 米S&P北米ソフトウェア指数が3週間で15%急落(リーマンショック以来の下落率)。
日本: 米国の「ソフトウェア・マゲドン」が波及。グロース市場を中心に、赤字先行型のSaaS銘柄から資金が猛烈な勢いで流出。
3. 【2026年2月】二極化とバリュエーションの再評価(現在)
米国: 多くの銘柄が200日移動平均線を20%以上下回り、**「マルチ・デケイド・ウォッシュアウト(数十年に一度の投げ売り)」**の状態に。
日本: 「Takaichiトレード(高市政権への期待)」による日経平均の爆騰から取り残される形で、グロース市場のソフトウェア株は低迷。PER(株価収益率)の許容範囲が大幅に低下。
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